議会中継

1 参議院選挙で差別や排外主義をあおる言葉が氾濫したことについて
参議院選挙において、SNSだけでなく立候補者のフェイクを含め、差別や排外主義をあおる発言が氾濫したことで、学校現場において露骨な差別や分断、いじめが顕在化していないか心配している。
　2学期を迎え、外国にルーツを持つ児童・生徒が孤立することなく安心して学べる環境を保証するためには、教育委員会の積極的な関与が必要と考えるが、このことについて具体的な対応を求めるとともに教育長の見解を問う。

2 生活保護受給者の保護費減額は違法との最高裁判決を受けて、市長は、受給者への謝罪及び被害回復のための遡及支給を急ぐべきではないか。
（１）最高裁判所は6月27日、厚生労働省の生活保護基準引下げは違法との判決を出した。また本市においても松山地方裁判所が本市の保護費減額処分は違法との判決を出していた。本市は最高裁判決を真摯に受け止め、国の判断を待つまでもなく、取りあえず、高松高裁の控訴を取り下げるのが、被害者に対する最低限の謝罪と思うがどうか。取り下げる気はないのか。
（２）最高裁で判決が出た以上、判例上も被告の松山市が勝訴する見込みはなく、いたずらに時間をかけるのは、本市に課せられた憲法第25条の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」市民に対する義務違反であるだけでなく、被告である本市の弁護士費用など、無駄に税金を垂れ流す結果になると思うが、市長は原告を含めた被害者に謝罪と被害回復の遡及支給を行うべきだと考えるがどうか。
　また、いつまで国待ち姿勢を続けるのか。

3 2015年に発表したJR松山駅の車両基地跡地利用に関する基本構想にはアリーナの「ア」の字もなく、文化芸術活動の拠点を目指すとあるが、市民の多くが望まないこの場所でのアリーナ建設は撤回するべきではないか。
（１）JR松山駅の車両基地跡地の利用計画は2012年から審議会により、2年間もの審議の後、2015年に「音楽、美術、文学、演劇、舞踊など情報文化の拠点をめざす」と発表したが、施工直前の2025年になってどうして突然アリーナに変更したのか。
　また、そのプロセスの詳細を示せ。
（２）野志市長の突然のアリーナへの方針転換は、市民の声ではなく経済界の期待に応えたものだとの指摘があるが、2012年からの市民要望のプロセスを明らかにし、本市はどのような検討をしていたのか詳細を示せ。
（３）2017年完成予定だった新JR松山駅は、昨年7年も遅れて開業したが、野志市長の場当たり的な政策変更でJR松山駅周辺の再開発は、また大幅に遅れるのは確実で、度重なる中村知事の指摘にもあるように、全体像が示せないリーダーシップのなさが顕著に表れている。愛媛経済同友会の情勢に外れたアリーナ提言に屈するのではなく、市民主権を守るべくアリーナへの変更は撤回すべきと思うがどうか。

4 本庁内における手数料支払いにキャッシュレス化併用を望むがいまだにレジを入れず、領収明細も出さない部署があるが、なぜ市民の利便性に配慮しないのか。本庁1階市民部の窓口では、市民の住民票などの取得に際し、レジを置き、現金でもカードなどのキャッシュレスでも対応をして市民の利便性を図っているが、都市整備部や開発建築部ではいまだにレジを入れず、窓口現金支払いは不可で、カード支払いのみにしているが、いつになったら改善するのか。しない理由は何か。
　また、開発建築部の市街地整備課では、カード支払いはできるが領収書が出ないだけでなく明細書も出てこないカード端末機を置いて対応している。この手数料の支払いに対し、領収書や明細書を出さない対応は前代未聞であり即刻、領収明細書が出る端末を導入するべきではないか。